心と身体の総括ノート

書かねばならぬと思った。この身体は私が生きるには窮屈すぎた。この心は私が理解するには煩雑すぎた。違う方向を向いた5人がひとつの身体を共有し維持するには誰かが統括せねばなるまい。

妄想〈世界滅亡〉

まともに意思疎通が出来なくなって入院した。

インスリン不足で身体は動かず、世界滅亡の妄想によって自分の世界に入り込んでしまい、失禁するわベッドから落ちるわで物理的に隔離拘束が必要な状態になっていたのである。

世界滅亡の妄想とはいかなるものか。
自分のみが世界滅亡の必然性に気付いてしまい、自ら世界滅亡に向けての首謀者になるという刺激的な内容の物だった。約2週間、まともに食事が取れなかったらしく、意思疎通も出来ず、医者を悩ませたらしい。精神専門病院では静脈栄養管理や糖尿病への適切な処置ができない。食事が取れないために血糖値が乱高下し、死亡フラグを回収する毎日だったみたい。死ななくて良かった。

幸いなことに、躁状態に対する薬物治療が奏功して現在は携帯を触れるまで回復した。

この病院は携帯OKだし、糖尿病のコンサルテーションを別病院の私の主治医に出してくれていて適切な処置をしてもらえているので居心地は良い。自立支援医療制度を利用して訪問看護をお願いするつもりでいる。

はやく治療のラインに乗らないといけない。診断されて以来、まだまともな治療を受けないまま入退院を繰り返している。必要なサービスは最大限利用したい。入退院を繰り返す羽目にならないように。

最近は看護師さんに恋してる自分に気づく。恋してるってのは比喩表現で、どちらかというと女性の看護師さんに焦がれることが多いのだけれど。日々の業務に忙殺されることなく、常に最善を考えてくれる彼らに恋焦がれるのは無理なかろう。

誰かと恋に落ちないだろうかとか、不謹慎なことも考えながら入院生活をおくっている。